ソレイシィ研究所年次研究会の資料を公開します。(公開日2013.7.12)

開催日:2013年7月13日(土)

<第1セッション> 発信型の英語教授法・評価法「P-BELTT」研究会

<第2セッション> 英語学習の啓蒙を目指す取り組みについての説明会および準備委員会

<第3セッション> 第2回 ポストTOEIC勉強会 

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<第1セッション資料>

<第1セッション>

発信型の英語教授法・評価法「P-BELTT」研究会

a.   “P-BELTT” とは

b.   P-BELTT研究会」今後の活動

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a.“P-BELTT”とは

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P-BELTT”= Productive-Based English Language Teaching and Testing

プロダクティブな英語能力(発信力)を育成するための教材と教授法および評価法(試験)

対比となるのは“R-BELTT”

R-BELTT”= Receptive-Based English Language Teaching and Testing

レセプティブな英語能力(受信力)を育成するための教材と教授法および評価法(試験)

 

“R-BELTT”“P-BELTT”の比較表

“R-BELTT”

“P-BELTT”

Receptive-Based English Language Teaching and Testing

Productive-Based English Language Teaching and Testing

目 標

Increase amount of receptive capacity*2技能:読む/聞く(受信力)の育成

*受信可能な量を増やす。

Increase range of productive ability*まず2技能:話す/書く(発信力)の育成

*その後、統合した4技能(聞いて話す(会話能力)/読んで書く(作文能力)を育てる。

*発信力・表現力の幅を広げる。

学習活動

与えられた英語を読んだり聞いたりして理解する活動=英語から日本語への受信型ベクトル 与えられた課題に対して、表現したいことを英語で話したり書いたりする活動=日本語から英語への発信型ベクトル

教授法の例

Present →Practice →Produce*Target Language Formsを与え、読ませたり聞かせたりしながら意味を理解させる→内容理解の定着のための反復練習をさせる→最後にそれらを使った「話す・書く」活動をさせる

*最後のProduce活動の目的 は、主に学習内容の理解定着のためである場合が多い。

1) Cross-lingual Skill Building from Native language to target language*母語から発想し外国語で表現する練習およびノウハウの提供

2)Produce →Provide →Re-Produce

*各自のレベルに応じて表現(口頭・筆記)させる→教員や他の学習者からの適切な知識提供→得た知識を活用して再度表現させる。

学習内容

Precise analization of target language forms’ parts*与えられた文章の中のパーツ(語彙、表現、文法項目)の識別と理解。

*正確により多くの知識を身につけていることが評価の基準。

Use of target language in various forms*様々な形で英語を使用

*したがって複数の正解が存在する。表現した文章が「通じるかどうか」が評価の基準。さらに「制限時間内」に表現する必要があるので、発話率・作文率が問われる。

身につく

語彙

Words that you can recognize(わかる語彙)*受信型語彙(Receptive vocabulary) Words you can recall & use(使える語彙)*発信型語彙(Productive vocabulary)

身につく

文法

Grammar you can recognize & analyze(わかる文法)*受信型文法( Receptive grammar) Grammar you can use(使える文法)*発信型文法(Productive grammar)

身につく

作文能力

Single sentence accuracy*一つの文の中身の正確さ Multiple sentence expressions*複数の文を重ねて説明/表現する力

試験と評価

高校入試や大学入試および英検やTOEICなどの英語資格試験*語彙や表現の知識量、読解力を問う。

*選択肢型筆記試験

*知識重視(Knowledge Emphasis)

英語運用能力試験(スピーキングとライティングのテスト)*「制限時間内にどれくらいの連続文、関連文を発話・作文できるか」を問う。

*面接型試験を取り入れた試験

*英文作文発話率(SPM:Sentences per minute)とその他の評価基準(文と文との関連性の有無、内容の独自性、説得力、描写力)による評価

*技能重視(Skill Emphasis)

 

 

今後の英語教育への期待

  1. Receptive-based”に偏っていることの自覚
  2. Productive-based” 試験の導入(スピーキングやライティングを直接課す)
  3. Productive-based” 教授法の開発 

 

1.  “Receptive-based”に偏っていることの自覚-AWARENESS STAGE

Receptive-based”(以下RBとする)とは別に“Productive-based”(以下PB とする)の学習法・教授法があることをまずは知っていただきたいと思います。

もちろんRBの学習法・教授法が完全に消える必要はありません。しかし英語学習・英語教授には、この2種類のタイプが存在すること、そして、日本のほとんどの英語教育と試験がRBに偏って行われてきたことを、まずは知っていただく必要があると考えます。その上で、英語学習者がよく口にする問題(例えば「読めば何となくわかるが、話そうとするとことばが全く出てきません」や「長年勉強したけど使えない」というような学習結果)の原因を考えた時、それらの問題とRB重視の教育との因果関係がはっきりしてくるはずです。

また、問題解決を早期に進めるためには、教育現場の改革よりも試験を改革するほうがよいと考えます。主流となる英語能力試験をRBからPBに転換していく可能性を探りたいと思っています。

2.  “Productive-based” 試験の導入(スピーキングやライティングを直接課す)―PRIORITY STAGE

日本の学生・生徒一人ひとりの進路に直接影響する英語能力試験というと、現在のところその100%が「受信型試験」と言っても過言ではないと思います。中学、高校、大学の入学試験、そして就職試験、さらには昇進試験の他、社会人向けの主な試験すべてがRBの試験に偏っており、スピーキングテストやライティングテストが必須になったものはありません。つまり今のところほとんどの方がRBの英語教育を受け、英語をいっさい使うことのないまま好成績をとり、希望通りの進路に進むことができています。話したり書いたりできなくても英語の優等生になれますが、逆に、点数は取れても話せないし書けないと問題意識を持つ方々も増えてきたように思います。そうした現状から、日本でもようやくPBの試験つまりスピーキングテストやライティングテストを実施する動きが出てきているのではないでしょうか。

今後、大学入試やセンター試験、社会人向けの英語能力試験においても、その多くがスピーキングテストやライティングテストを導入し、「英語を使う」能力を直接測るようになる時代が来ると期待しています。試験が変われば、教育現場も大きく変わる必要が出てくるものと思います。

3.  “Productive-based” 教授法の開発-EDUCATIONAL NEEDS STAGE

PBの試験が導入されると、PBの教授法のニーズは急速に高まることでしょう。そうした動きに先駆けて、この「P-BELTT研究会」では、PB型英語教育のリーダー育成を目指しています。

プロダクティブな英語力すなわち「英語で発信する(話す・書く)力」を育成するための新たな教材、教授法、評価法、スピーキング試験とライティング試験の研究と開発を行い、その普及に努めていきます。

 

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b. P-BELTT研究会」今後の活動

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第1セッション資料は以上です。

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<第2セッション資料>

<第2セッション> 

「英語の日」プロジェクト説明会および準備委員会

Stage 1:「英語の日」制定に向けて

Stage 2:「語学の月」制定に向けて

Special Project:「英会話市民マラソン」実施について

 

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Stage 1:「英語の日」制定に向けて

Stage 2:「語学の月」制定に向けて

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<WHY ―目的と理念>

  1. Demystify, normalize & nativize English in Japan.
  2. お店、会社、団体などにおいて、より多くの人々が「英語」を使う機会を作り、英語に対する“肯定的な”イメージアップを図る。英語での表現を楽しみ、世界に発信する機会を提供する。
  3. 「コンプレックス」「苦手」「恥ずかしい」という意識から、「ふつうに」「自分なりに」英語を使うという意識に変わり、英語がさらに日本に定着するような活動を推進する。

 

<WHEN―実施時期>

案1)8月5日  (エイト + ゴ)

案2)5月     (ゴガツ⇒ゴガク)

案3)5月9日  (5が9⇒ゴガク)

 

*準備委員会は、今年から徐々に「英語の日」制定活動および来年のイベント実施の準備を行う。

 

<WHAT & WHERE ―催しや企画の内容と実施場所>

  1. 「英語の日」には、英語や英語学習に関するイベントを計画し、参加者、参加団体(店舗、企業)を募る。
  2. 第2段階として「語学月間」へ活動を広げる。「語学月間」には、英語、日本語を含めた様々な言語に触れ、外国語や言語学習を楽しむイベントを実施する。

 

*「英語の日」の催しや企画の例

  1. 英会話市民マラソンの実施(←ソレイシィ研究所準備委員会がノウハウを提供)
  2. 洋書フェアや洋書特集の実施(書店や図書館で)
  3. 洋書絵本の読み聞かせ会(書店や図書館、出版社主催で)
  4. 洋書読書会の実施(書店や図書館、出版社、個人のサークル主催で)
  5. 英語による講演会の開催(各地の各団体主催で、英会話本著者や英会話スクールの人気講師等による英語での講演会)
  6. 英語関係の各種コンテスト開催(スピーチコンテスト、英語俳句コンテスト、英会話講師のベストレッスンコンテストなど)
  7. 洋画上映会(図書館や公民館で、野外上映会も)
  8. 邦画の英語版上映会(外国で人気の日本のアニメや寅さんなど)
  9. オールイングリッシュデーまたはオールモストイングリッシュデーの実施。(各企業、施設、レストランなどで、英語の社内公用語化お試し月間の実施)
  10. レストランでの英語専用席設置*英語のメニューを見て、英語で注文したり、話したりする。*英語が話せるスタッフ(日本人、アジア人も含めて)を雇用する。
  11. 英語で商品名を表示した限定商品の開発と販売(各企業、飲料メーカーなどで)
  12. 無料の英語講座の提供(専門用語やその職場独特の表現の特別指導)(英会話スクールが、公共サービス機関、警察署や消防署などで行う)
  13. その他

 

<WHO ―準備と実行委員会の活動>

1.「英語の日」「語学月間」制定に向けた研究と勉強会の実施

2.「英語の日」制定に向けての準備と申し込み

3.各機関、団体、企業などへ活動実施の働きかけ

4.各機関、団体、企業などの取り組みを各メディアに紹介する活動

5.英語教育学会(JALTやJACETなど)での研究発表

6.上記活動を支えるボランティアのネットワークづくり

 

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b. Special Project:「英会話市民マラソン」実施について

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<WHY ―目的>

  1. 日本で“英語を使える場所と機会を拡大”するためのイベントの一つとして行う。
  2. 英語に対するコンプレックスをなくし、自分なりに快適に英語を使うことへの新しいイメージを作る。

                     (料理やパソコン同様のイメージ「やればできた」「慣れればできた」)

 

<WHEN & WHERE & WHO & WHAT ―「英会話市民マラソン」のイメージ>

1.マラソンのような2時間以上の耐久レース。持続的に英語で会話し、英語を使う筋肉を動かす。

2.初級者から上級者まで参加して楽しめる。

3.毎年継続して参加し、達成したことを各自記録し伸ばす。

4.市区町村レベルの年間行事として実施。

5.各地で「英語の日」に同時開催、または各地で年に1度それぞれのタイミングで開催。

6.初心者が参加しやすい工夫として、レベル別のグループ分け(自己申告)

(例-Aブロック:初心者レベル Bブロック:中学レベル Cブロック高校以上レベル など)

7.トーナメント方式(レベル別の各ブロックで優勝者を決める)または、

グループトーナメント方式(各レベルの参加者を混ぜたグループで、グループ対抗戦をする)

<HOW ―実現までの準備、準備委員会の活動>

1.準備委員会の発足(イベントの実現と、全国的な広がりを目指す)

2.ノウハウの開発と実施要綱の作成(効率的で参加しやすい実施方法)

3.各市町村への企画の持ち込み、ネット上への情報アップ

4.市町村に、実施場所の確保、宣伝、人集め、予算配分を依頼

5.都道府県や市町村、公的機関からの後援を募る

6.地元企業からの応援、協賛を募る

 

 第2セッション資料は以上です。

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<第3セッション資料>

<第3セッション> 

第2回

ポストTOEIC勉強会

“英語を使う能力” を “直接測る”

次世代型英語運用能力試験(スピーキング・ライティングのテスト)

の普及と実施についての勉強会

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第3セッション資料は以上です。

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皆様、お忙しい中のご参加ありがとうございます。

有意義で活発な意見交換ができますことを楽しみにしております。

では明日、お目にかかりましょう。

ソレイシィ研究所

代表 スティーブ・ソレイシィ (2013.7.12)

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